方法
智子ちゃんは、透き通るような色白で、
さらさらした髪を肩まで伸ばしていました。
特に意識はしていなかったのですが、
いつも笑顔で好感の持てる子でした。
そんなある日、放課後の教室で、
女子連中がきゃっきゃっ騒いでいました。
女ってうるさいよな〜
なんて、硬派を気取っていた私は、
女子の声を無視するという方法で、
意識しまくり、
耳はダンボになっていました。
で、軟派のミナミくんやコバヤシくんは、
「何々、どうした?」
なんて、自然に女子の輪の中に入って行くのですが、
それがまたはらわたが煮えくり返るくらい腹が立つ。
なんだよ、なんだよ、いつもミナミくんとコバヤシくん
ばかりもてやがってよ!